高齢社会の女性の生活の質(QOL)の向上ため、本会は「ウロギネコロジー勉強会」として2001年に大阪から産声を上げました。高年女性の生活の質を左右する頻度の高い疾病に、子宮脱、膀胱瘤、尿失禁などがあります。「ウロギネコロジー」とは泌尿器科学と婦人科学をミックスした造語です。下腹部にある膀胱・尿道(下部泌尿器)と子宮・腟・会陰(生殖器)は密接に関連して機能していますので、これらの骨盤の底に存在し、分娩で最もダメージを受ける臓器の機能異常を包括的に診断、治療する医療分野がまさにウロギネコロジーです。最近では女性骨盤底医学として発展してきました。 

本学会は2002年にウロギネコロジー研究会、2006年から日本女性骨盤底医学会として女性の骨盤底臓器の機能、形態異常の診療情報を日本、世界に発信して、よりよい治療を患者様に提供することを目的としている職能集団の学会です。 

本学会は日本産科婦人科学会、日本泌尿器科学会、日本骨盤臓器脱手術学会と連携して、人工素材(ポリプロピレンメッシュ)を用いた骨盤底再建手術の講習会、登録業務も行っています。年次総会・学術講演会を行い、また学術雑誌を発行して会員の情報交換、治療法の研究、教育の努力を続けます。国際ウロギネコロジー学会(IUGA)の所属学会として国際交流活動も行っています。 

骨盤底医学(骨盤臓器脱や下部尿路症状など)に興味のある医師やコメディカルの方々は是非入会してください。